通常の痛み・・・切った、ぶつけた、ねじった等の外からの刺激が原因で発生する痛み
これに対し
神経が傷付くことでおこる普通ではない痛みがある(神経障害性疼痛)
【特徴として】
・消炎鎮痛剤が効かない
・触った感覚が鈍い
・筋力が低下
【神経障害性疼痛を疑わせる表現】
・痛みが走る
・刺すような痛み
・切られたような痛み
・焼けるような痛み
・握られたような痛み
【原因】
・血流障害(神経の圧迫)
・糖尿病等の代謝の異常
・帯状疱疹等のウイルス感染
・ケガや手術で神経が傷付く又は切れる
【普通の痛みと普通ではない痛みを鑑別する質問】
「こんな痛みは初めてですか?」
「普通ではない痛みですか?」
人は誰でも、ケガをしたり、打ったり、捻ったりした経験がある。
これらの痛みは、普通の痛みであり、なくてはならない痛みである。
人生経験豊富な70~80歳の患者さんに、「こんな痛みは初めて」「普通でない痛み」と言われたら、神経障害性疼痛を疑う。
普通の痛みでは自由神経終末から電気刺激が発生しているが、神経障害性性疼痛では、末梢からの侵害刺激がなくても、いわば自然発火している状態が痛みを引き起こす。
参照 痛みの考えかた 丸山一男著