腹痛のレッドフラッグ

腹痛「お腹が痛い」

【ポイント】

・血圧より脈拍が高ければ、ショックの鑑別を念頭に診断

・突然発症なら解離や閉塞などの血管病変を考える

・女性では婦人科疾患(特に子宮外妊娠)を忘れない

・痛みの部位を明確にし、どこに臓器障害があるか絞る

【参考】

・突然発症で起こりやすい血管病変(心筋梗塞,大動脈解離,腸間膜動脈閉塞)をいつも念頭に置く

・慢性の腹痛で下痢を伴うなら、過敏性腸症候群が最も多い疾患

・体重減少があれば、炎症性性腸疾患(Crohn 病や潰瘍性大腸炎)も考える

・腸閉塞の初期に、下痢が1〜2回、先行することもある。上腹部痛で下葉肺炎もある

・腹痛と嘔気·嘔吐で腎盂腎炎もありうる。

・嘔気·嘔吐はあらゆる疾患の症状の1つであり、消化器疾患のみを想定しない。

【緊急性が高い腹痛】

●突然の痛み

●脈拍が異常に早い

●吐き気、嘔吐を伴う

参照 ジェネラリストのための内科外来マニュアル

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