頭痛のレッドフラッグ

患者さんより頭痛や腹痛で困っている人を見た場合にどう対応すれば良いのかと質問を受けました。

先日、街中で顔面蒼白で冷や汗を流しながら薬を買ってきて欲しいと若い女性から頼まれたそうです。

繰り返している生理痛だったらしく、薬が効いて事なきを得たそうです。

【頭痛患者さんのレッドフラッグサイン】

1)突然発症の頭痛

2)今までに経験したことがない人生最悪の頭痛

3)いつもと様子の異なる頭痛

4)頻度と程度が増していく頭痛

5) 50歳以降に初発の頭痛

6)神経経脱落症状や視力障害を有する頭痛

7)癌や免疫不全の病態を有する患者の頭痛

8)精神症状を伴う患者の頭痛

9)発熱,項部硬直,髄膜刺激症状を有する頭痛

10)Valsalva手技で増悪,体位で変化する頭痛

◎少なくとも最悪、増悪、突発の3項目は必ず尋ねるようにする

参考までに

【救急外来での問診のポイント】

1)まずは主訴とバイタルサインをチェック

・体温(36.5±0.5)

・血圧(120/80)

・心拍数(60~100回)

・呼吸数(12~20回)

2)症状の始まり方

・突然発症(秒単位で始まりピークに達する)

・急性発症(数時間~数日でピークに達する)

・ゆっくり発症(週~月単位でピークに達する)

◎症状の変化(悪化している場合は進行性の疾患を考える)

参照 ジェネラリストのための 内科外来マニュアル

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