治療目的の変化: 体調不良の改善からコンディショニングへ

以前ブログで紹介したK君が、久しぶりに治療を受けに来てくれました。
彼は2年前、中学3年生のとき、体調不良で学校に行けず、私の治療を受け始めた患者さんです。
K君は、私が子どもの不調改善に取り組むきっかけにもなりました。

今回は、体調不良の改善ではなく、野球をより楽しむためのコンディショニングが目的です。

現在、K君は高校2年生になり、週3回の野球部活動に加えて、コンビニでのアルバイトを2つ掛け持ちしています。

2年前、彼は気血の滞りが原因で、めまいや足裏の痛みを訴えていました。カッピングの施術を行ったところ、紫色の跡が残り、K君自身も「紫色が消えないのではないか」と心配するほど血液循環が悪かったのです。実際には10日ほどで紫色は消えました。

東洋医学では、血液の流れが滞り、血行が悪くなることを「瘀血(おけつ)」と言い、この状態になると、色は紫色になります。

しかし今回は、同じカッピングをしても、以前のような紫色の跡は残らず、血行が良いピンク色の状態でした。
K君のお母さんも「カッピングの跡が以前とは全く違う!濃い紫がない!こんなに違うものなのかな?」と驚かれていました。

カッピングは血液循環の改善に効果的ですが、筋肉の緊張をほぐし、柔軟性を高めることで、スポーツのパフォーマンス向上やケガの予防にも役立ちます。

治療の目的は、体調不良の改善から、身体をさらに動きやすくするための施術へと変わりました。K君が2年間、体調を崩さずに過ごしてきたこと、その成長を感じると、私もとても嬉しく思います。

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