娘が通う保育園の先生から、「腰が痛いんです」と相談を受けました。保育士という体力を要するお仕事をされている先生に、何か役立つケアが提供できればと思い、簡単に取り組めるセルフケアの方法をお伝えしました。
その先生は昨年膝を骨折され、現在は運動もできるようになっていますが、膝をかばうことで腰に痛みが出るようになっていたそうです。さらに、保育士さんは子供の視線に合わせて頻繁にかがんだり、中腰になることが多く、急に走り出す子供たちを追いかけるなど、腰にかなりの負担がかかるお仕事です。
私が先生にお伝えしたセルフケアのポイントは、以下の3つです。
1. 座っている時は骨盤を立てる
猫背で座ると腰に負担がかかるため、まずは日常的に取り入れやすい座り方の改善(骨盤を立てること)を意識してもらいました。お尻歩きの練習をして、骨盤が立った状態を体に覚えさせることも効果的です。
2. かがむ時は背中を曲げず、股関節から曲げる
腰や背中が丸まっていると、腰に負担がかかります。背中を伸ばしたまま、お尻を突き出すように股関節から折り曲げる動作で、腰への負担を軽減します。
3. 足首を動かすエクササイズ
膝をかばうことで足首の動きが悪くなることがありますが、足首の柔軟性が低下すると、歩く際に腰に負担がかかりやすくなります。壁などに手をついて踵の上げ下げを行い、足首をしっかり動かすことが、膝と腰の負担を軽減するのに役立ちます。
先日、その先生にお会いした際、「腰の痛みがなくなりました。身体の使い方が大事だったんですね!」と喜びの声をいただき、私もとても嬉しく感じました。
腰に痛みや違和感がある方は、ぜひこの3つのセルフケアを試してみてください。