小児はりは、鍼を刺すのではなく、皮膚を擦ったり・なでたりして優しい刺激を与える方法です。「鍼を刺さないのに効果があるの?」と疑問に思われるかもしれません。
◆皮膚と神経の関係
赤ちゃんが成長していく過程で、内胚葉・中胚葉・外胚葉の3つの層から体の各部分が形成されていきます。
• 内胚葉:内臓など
• 中胚葉:筋肉や骨など
• 外胚葉:神経や皮膚
「神経」と「皮膚」は、同じ外胚葉から発生するため、非常に深い関係があります。つまり、皮膚に優しい刺激を与えることで、神経にも良い影響を与えると考えられています。
◆触れることのリラックス効果
子どもたちは、触れられることで安心し、リラックスします。大人も同じで、優しく触れられると心が落ち着くことがありますよね。小児はりも、こうした「触れる効果」で子どもの心と体のバランスを整えるお手伝いをしています。