行動の選択肢と記憶の残存、それ即ち…

こんにちは、高橋雅規です。

ふと、最初に入院していた頃の事を思い出しました。

その頃はまだ脳が覚醒したばかりで、日々の生活自体があやふやでふわふわした現実味のないおぼろげな月日を過ごしている感じでした。

それはある夜トイレに行きたくなった時の話です。

左半身にマヒがあり腕も足も動かそうと思っても上手に動かす事はおろか、立って歩くことなんてできません。

例えるなら、長時間正座してしびれて動かしづらくなった状態ですがビリビリのしびれはない状況です。

行動するには車イス必須ですが、車イスに乗るのも一苦労の状態です。

①尿瓶を使う

②どうにか一人でトイレに行く

あなたならどうしますか?高橋は考えました。

①尿瓶は既に一回使用済み

②何かあってもすぐには誰も気付かない

昼間でもナースコールで呼んでもすぐには来ません。夜の看護師さんは数人だけで、呼んでもすぐに来ない、と直感的に考えたのでしょう。

高橋は②の『どうにか一人でトイレに行く』を選びました。夜なので人ごみどころか人が居ないので壁伝いにトイレまで行きました。

今考えれば、それが事故後で最初の『一生懸命』

だったかもしれません。いまだに誰にも話してないことの一つです。(汗)

強烈な感情と思いはともに記憶され、どちらかの似た状況で思い出すことが多々あります。

『感情』とは?

東洋医学概論で出てきた一字漢字で表わすと…

喜・怒・哀・楽と思・憂・驚。

『思い』とは?

例えば香り。良い香りと嫌な匂い。

例えば音。心地良い音と耳障りな音。

例えば映像。多幸感を感じる映像と嫌悪感を感じる映像。

例えば味。美味しく感じる味と気分が悪くなる味。

例えば感触。心地良い感触と危険に感じる鋭い感触。

そのどれもが大脳へ直接入力される情報です。

これを書いていてふと気付いたことが『良い思い』に振れるものは幸せホルモンのセロトニンやオキシトシンの分泌にも影響することばかりで副交感神経を刺激するものでした(笑)

ちなみに『悪い思い』に振れるものはストレスに感じるものばかりのような気がします。

歩んで来た人生で思いや感情が大きく揺れるほど記憶が増えているかもしれませんね(笑)

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