妊娠中は膝の痛み、産後は帝王切開後の痛みや腰痛で定期的に施術させていただいていたママ。
この度、ご主人のアメリカ転勤が決まり、出発前の最後の訪問治療に伺いました。
2人のお子さんの育児に加え、引越し準備で毎日バタバタ。お話を聞いていても、心身ともにお疲れのご様子が伝わってきました。
腹診では、お腹に強い拍動が感じられました。
東洋医学では、これは胃腸の疲れやストレス、睡眠不足のサインと考えられています。
ちょうど梅雨の時期で湿気が多く、もともと胃腸の働きが落ちやすい季節。
さらに海外引越し前の緊張や不安が重なって、自律神経も過緊張の状態になっていたのだと感じました。
また、胃の経絡(胃経)に強い圧痛もあり、消化器系の負担が出ていることが触診からも読み取れました。
これまでのように定期的に施術ができなくなるため、今回の施術では、これまでのケアに加えて、アメリカでも実践できるセルフケアの方法3つも一緒にお伝えしました。
① 帝王切開の傷ケア
→ 傷の上をゆっくりやさしく押して皮膚をゆるめます。
皮膚の硬さや緊張がやわらぐことで血流が良くなり、傷まわりの回復を助けます。
② 手のストレッチ
→ 手のひらや指、腕(手首から肘)をゆっくり反らすように伸ばします。
手をゆるめることで、身体だけでなく心の緊張もゆるみます。呼吸が浅いと感じるときにおすすめです。
③ マッサージボールで腰痛ケア
→ 腰やお尻の下にボールを置いて、体重をのせるだけ。
産後の腰の重だるさや疲れをやさしくほぐしたいときにぴったりです。
どれも短時間でできる簡単なケアです。忙しい中でも、ほんの数分「自分をいたわる時間」をもてると、心身のバランスが整いやすくなります。
「ママが元気でいること」は家族みんなの安心につながります。
遠くアメリカでも、毎日をご機嫌に過ごせますように。日本から、ずっと応援しています!