50代男性
慢性的な左腰の違和感と長時間座位や立位でいると左膝が抜ける感じがする。
私は脚を支配する、腰からの神経を狙い治療をしていました。
患者さんは膝周りの筋肉か靭帯辺りの問題だと考えていたようです。
私は目上の人を治療する時は特に敬意を持って接する様に心掛けています。
なにせ、人生の先輩で幾重もの人生の荒波を乗り越えてきた達人達。
全てはお見通しで、治療している時も常に評価を受けていると個人的には感じています。
よって、話は最小限に留め、私に治療という作品に集中しています。
個人的には治療は料理と同じで、材料を細かく観察することから始まります。
この患者さんとは治療中は一切の会話はしません。
最初に今日の状態を聞いて、患者さんの体の状態を感じながら料理します。
治療を終えると、患者さんは『治療は会社会計と同じだな!』と一言。
公式はあるが公式通りに行ったら、皆上手くいく。
公式を意識しながら、あれかも・これかもと仮説を立て改善策をうっていると、ある時、突然ブレークスルーが起こるとのこと。
左脚の太ももを治療していると、左膝の抜け感に近い感覚が走り『ここが原因かもしれない』
と感じたようです。
患者さんが自分の体を理解するお手伝いができ、一安心です。