ホームステイ先で、イギリス人のパパ・ジェズと話していた時、とても印象に残ったことがあります。
ジェズは、人の記憶を「ものさし(メジャー)」で表現してくれました。
とても悲しい −−− 普通 −−− とても嬉しい
人生で記憶に残るのは、このものさしの両端にある出来事。
・ものすごく悲しかったこと
・ものすごく嬉しかったこと
一方で、真ん中の「普通」の出来事は時間が経つと忘れてしまう。
「だからこそ、嬉しいと感じたことは言葉にして伝えることが大切なんだ」
と教えてくれました。
日本には「察する文化」があります。
何も言わなくても、「満足している」「良かった」という気持ちが伝わることもあります。
その話をすると、ジェズはとても驚いていました。
「ありがとう」
「素敵だった」
「嬉しかった」
「あなたのおかげだよ」
そんな一言を言葉にして伝えることで、その出来事はただの「普通の出来事」ではなく、相手にとっても自分にとっても「嬉しい記憶」になる。
逆に、どんなに嬉しく感じていても、言葉にしなければ相手には伝わらない。
この話を聞いてから、私も感じたことは、できるだけその場で言葉にして伝えようと思うようになりました。
家族にも、仲間にも、患者さんにも。
たった一言でも、その人にとって忘れられない嬉しい記憶になるかもしれません。
だから私は、感じたことを心の中にしまったままにせず、これからは言葉にして伝えていきたいと思います。