イライラを東洋医学で考える:肝鬱気滞

主訴:イライラ/40代女性

定期的にメンテナンスで通院されている、3人のお子さんを持つ、働くお母さん。

今回は珍しく、「最近イライラしてしまう」とご相談がありました。

お話を伺うと、仕事のストレスや幼稚園での出来事、夏休みに入り生活リズムが変化したことなどが重なり、心身の疲労が蓄積している様子でした。

ストレスが続くことで、自律神経も乱れやすい状態になります。

腹診では、みぞおちから肋骨の下にかけて張りや抵抗感がみられる「胸脇苦満(きょうきくまん)」という所見がありました。

東洋医学では、ストレスなどによって気の巡りが滞ったときにみられやすい所見の一つです。

東洋医学では、ストレスや怒りなどの感情と深く関わるのが「肝」です。
「肝」には気の巡りを整え、気血をスムーズに流す働きがあります。

しかし、ストレスが続くと肝の働きが低下し、気の巡りが悪くなった状態を肝鬱気滞(かんうつきたい)と考えます。

今回の症状や腹診所見からも、肝鬱気滞の状態が考えました。

施術では、ストレスによって滞った気の巡りを整え、リラックスしやすい状態をつくることを目的に行いました。
また、自律神経のバランスを整え、心身の緊張が和らぐよう全身を調整しました。

◆日常生活でできるセルフケア(生活習慣・食養生)

今回のような肝鬱気滞の場合、「滞った気の巡りを良くし、ストレスを溜め込みすぎないこと」が大切です。

① 軽く汗をかく程度の運動

ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動で気の巡りを促す

② リラックスする時間をつくる

深呼吸や趣味の時間など、自分がリラックスできる時間を意識的につくる

③ 気の巡りを助ける食材を取り入れる

ねぎ、生姜、みょうが、しそなど

これらは、東洋医学では体内の気の巡りを助ける食材とされています。

イライラや疲れなど、心の状態は身体にも影響します。

「最近イライラする」「なんとなく疲れている」と感じるときは、頑張り続けるのではなく、少し立ち止まって心と身体を休ませることも大切です。

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