健康的なダイエット:適切な体重管理で、健康づくりをしよう!

食生活や生活習慣が多様化した現在では、過食や運動不足による「肥満」や「メタボリックシンドローム」がある一方で、不健康なダイエットなどによる「やせ」も社会問題となっています。

40歳~74歳の男性で、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者は約3割、その予備群と考えられる者もあわせると、2人に1人が該当すると報告されています。平成20年度から、メタボリックシンドロームに着目した新しい健診(特定健康診査)と、その後の生活習慣の改善を狙った保健指導(特定保健指導)が導入されています。

特定健康診査・特定保健指導では、主に内臓脂肪の蓄積に着目し、健診によってリスクの数に応じて保健指導対象者を抽出し、生活習慣改善を目的とした保健指導を行っています。対象者の抽出では、1)腹囲とBody mass indexBMI)で内臓脂肪蓄積のリスクを判定し、2)追加リスクの数(血圧高値・脂質異常・血糖高値・喫煙歴あり)の判定を行い、保健指導の対象者とそのレベルを選定します。例えば、4065歳男性で、腹囲が85cm以上あり、追加リスクが2つ以上の場合は「積極的支援レベル」の対象となります。特定保健指導では、初回面接に対象者が自らの健康リスクを自覚し、生活習慣変容にむけてのやる気を高め、主体的に行動目標を設定できるよう、医師・管理栄養士・保健師等が支援を行います。その後、3ヶ月以上の継続的な支援が実施され、減量と検査値の異常の改善を目指します。初回面接時に、「自分のこととして、危機感を感じ」、取り組みの途中に「良い効果を実感できる」と、減量は成功しやすいと考えられています。しかし、生活習慣を変えることは簡単ではありません。小さな目標の成功体験を積み上げて、大きな目標の達成を目指すことが大切です。

若い頃からの積み重ねが、将来の健康リスクにつながるため、若い世代への働きかけが、より一層重要であることがわかりました。

さらに、女性では、特に若い世代の「やせ(低体重)」が問題視されています。肥満度(BMI)が18.5未満の人は、20歳代では約2割と、多いことが示されています。若い女性のやせの問題は、卵巣機能の低下や低出生体重児を出産するリスクだけでなく、高齢期における運動器の障害(ロコモティブシンドローム:通称「ロコモ」)や虚弱(フレイル)のリスクを高めます。高齢期のロコモやフレイルは、要介護の原因にもなるためその予防が重要です。

このように、若い頃の生活習慣が、将来のメタボやロコモに影響するので、そうならないように食生活や運動習慣を見直しましょう。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-009.html