昼間の眠気ー睡眠時無呼吸症候群・ナルコレプシーなどの過眠症は治療が必要

昼間の眠気が強く、目覚めていられない場合(過眠症)は要注意です。

夜十分に睡眠をとっているはずなのに、昼間の眠気が強く、目覚めていられない状態を過眠といいます。健康な人でも午後になると体内時計の働きによって眠気が強まりますが、眠ってはいけないときには意志の力で目覚めていることができます。

●過眠を引き起こす病気

大きく分けて2種類に分けられます。

1. 睡眠中の身体の症状のために深く眠ることができず、慢性の睡眠不足となってしまうもの

 代表的なものが睡眠時無呼吸症候群

2. 脳の中の睡眠を調節する機構がうまく働かず、日中に強い眠気が出現するもの」

代表的なものがナルコレプシー

「睡眠時無呼吸症候群」

この病気では眠り出すと呼吸が止まってしまい、身体が酸欠状態になるため睡眠が中断します。しかし眠り出すと再び呼吸が止まってしまうため、深い睡眠をとることができなくなります。このため慢性の睡眠不足の状態となり、昼間の眠気が出現します。

睡眠時無呼吸症候群では昼間の眠気が出現するだけでなく、夜間の長時間の酸欠状態により、高血圧が引き起こされたり、動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなったり、糖尿病が悪化したりと、生活習慣病が引き起こされます。このため中等症以上の睡眠時無呼吸症候群を放置すると10年後には34割の方が死亡してしまうといわれており、早期治療が大切です。

「ナルコレプシー」

ナルコレプシーでは夜十分な睡眠をとっていても昼間に突然眠気に襲われ、居眠りしてしまいます。ナルコレプシーは目を覚まし続ける役割を持っているヒポクレチンあるいはオレキシンといわれるタンパク質を作り出すことができなくなることによって起こります。

●睡眠不足

健康な人でも長期間睡眠不足が続くと昼間の強い眠気が出現することがあり、睡眠不足症候群と呼ばれています。睡眠不足症候群では平日の睡眠時間が35時間と短く休日に睡眠不足を取り戻すため910時間と長く眠るのが特徴で、平日の睡眠を十分とるようにすると日中の強い眠気はなくなります。毎日必要な睡眠時間は人によって異なりますので、周りの人が45時間の睡眠で大丈夫だから自分も大丈夫だろうと、同じような生活をしていると睡眠不足の影響が強く出ることがあります。

昼間に強い眠気があり、居眠りなどで学業や仕事に支障がある場合は、睡眠障害専門の医療機関を受診して必要な検査・治療を受けることが大切です。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-002.html