50代男性
【主訴】 手首が上に上げられない
【患者さんの話】 昨晩、飲み過ぎて腕を下敷きに寝てしまった。夜中に目を覚ましたら、手首が下がり動かなくなっていた。
【説明】典型的な下垂手という症状です。
橈骨神経という、腕の中を走る神経が長時間圧迫され起きたと思います。
これは麻痺なので、可能な限り早く頻繫に鍼治療を行いましょう!
早ければ早いほど、早く治る確率は高くなります。
通常、1~3ヶ月程で多くの人は改善すると言われていますのでご安心下さい。
ただ、3回治療しても改善しない又は症状が悪化する場合は病院にて精密検査を受けましょう。
【2回目の治療】
手以外の症状はなく、体調も悪くない。手首が少し動いてきたという感覚があるとのこと。
【3回目の治療】
手首が上に持ち上げられるようになってきた。
【4回目の治療】
手首がだいぶ動かせるようになるが指の動きがもう少しな感じ。
【5回目の治療】
人差し指が動くようになってきた。
【私の見立て】
10日間で5回の鍼治療をさせて頂き、5~6割程度まで回復。
ただ話を聞くと、2ヶ月前頃に同側の手が痺れる・力が入りずらい症状があったとのこと。
年齢的に頸椎の変形やPCによるオーバーユース等に、右腕の圧迫が加わり発症してと考えています。
今村鉄平