高次脳機能障害のドラマを見て…2

こんにちは、高橋雅規です。

話は続き…

ドラマは医療知識の落とし込みが薄っぺらな所も残念でした…(涙)

高次の脳の機能が障害されている、

で『高次脳機能障害』…

区切るとしても

高次の脳機能障害か

高次脳の機能障害

になるので診断できる専門医師が

高、次脳、機能障害と区切るのはどうかと思います…(涙)

例えるなら先進国首脳会議を先、進国、首脳会議とは区切らないのと一緒です。

脳の中にでも高次、低次の脳機能に分類されるのですが簡単に言うと…

高次脳機能とは、記憶力や思考力・人格を司る脳機能で、

周りの空気を読む等のような

集団で生活する上で必要な機能。

低次脳機能とは、食べたり歩いたり、生物として生きていくために必要な脳機能で、

生命の維持を遂行する三大欲求のような

生きる上で必要な機能。

と、分けても良いかもしれません…

そして麻痺を演出するなら

体幹(身体の軸)まで麻痺の影響を受ける事をないがしろにしすぎでした。

半身麻痺は手足が動かないだけではなく

右もしくは左の半身(顔から足にかけて)の筋肉の動作が不自由になる。

座ってるだけでもその維持が出来ない事もある状態になります。

なので、座った状態で少し離れた所の物を取るなんて、自傷行為に等しい事でした。

寝たきりから1ヶ月程で歩ける程回復するということが、現代医療のリハビリで可能なのか物凄く疑問に感じます。

少なくとも高橋は平日は2時間以上のリハビリ訓練をして

自分でも練習して歩行具ありでどうにか歩けるまでは2ヶ月かかりました…(汗)

1ヶ月では車椅子生活に慣れてきた時期

5ヶ月かけても麻痺側の力加減を自由にするのは困難でした。

ドラマを観た人が『その程度の状態』と解釈しても…

実際にはもっとひどい程度の人がザラに居て、

その『程度』をないがしろにされている気持ちになった印象でした。(涙)

それは一生涯続く障害で、順応は出来ても、

身体に刻まれた傷と同じくなかった事には出来ないものです。

瞬間瞬間を描くのであれば

10年、20年、30年、50年後のその状態の変化も

描くべき題材かと思う所もあります…

記憶喪失の医師のドラマの方が医療知識がしっかりしているので

さすがに医療ドラマだな、と感心しました。(照)

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