先日、5歳の娘が真剣な顔で「お話があります」と話すので、「どうしたの?」と聞くと、
「母ちゃんは全然私のお話を聞いてない!」と言われました。
どういうことか詳しく話を聞いてみると、
・最後までお話を聞いてくれていない。
・お顔も見ていない。
と指摘を受けてしまいました。
仕事では患者さんの目を見て話し、患者さんの話を遮らずに最後まで聞くことを心がけているのですが、家に帰るとそのことはつい忘れて、話そうとしているの「こうゆうこと?」と遮って、勝手に判断、解釈してしまったり、家事をしながら聞いてしまっていたんだなと反省しました。
そして、最近私が治療させてもらっている子どもたち(小学生から高校生)のことを思い出しました。
治療の初回は必ず本人と親御さん両方に同じ質問で問診をさせていただいています。
その中で、親御さんが話した内容に対して違うと感じた時に「いや…」「でも…」とは言いかけるのですが、その先の言葉を飲み込んでしまっている機会を何人か見かけました。
「何て言いかけたの?」と改めて聞くと実際に自分が思っていることを話してくれる子もいれば、「大丈夫」と言って話さない子もいました。
話さなかった子に別の機会に「言いかけてやめていたけれどどうして?」と聞いてみると、「誤解されているけれど、その誤解を解こうとするともっと遡って説明しないといけないから今更言えなくなってしまった」と話してくれました。
子どもたちは自分なりの考えや答えを持っています。それを評価されたり、判断されてしまうと話すのをやめてしまったり、理解してもらうことを諦めてしまうのだなと感じました。
子どもたちが教えてくれたのは
「私の話を聞いてくれる=私のことをわかってくれる=私は認めてもらえている」に繋がっているということです。
私自身もまだまだできていませんが、
子どもの話を遮らず、判断や解釈を入れず、ゆっくり最後まで聴いてみませんか?